概要
東山田準工業地域は、港北ニュータウン開発時に点在する工場を集約する地区として準工業地域に指定され、以来、中小の製造業を中心とした工業ゾーンを形成しています。しかし近年、社会における産業構造の変化にともなって地域内の土地利用の目的が変化し、居住人口が増えるなどして、住工混在(住環境と操業環境が混ざる)による課題が生じつつあります。
そこで今回は、住工混在エリアの今後の方向性と可能性、取り組み方について、議論・検討しました。
テーマ:技術がすぐそばにあるまちと暮らし
昨今、物に触れたり手を動かすものづくり体験の教育的重要性や精神的療養の効果などが謳われる場面も多くなり、ものづくりや技術に対する社会的価値が変化しつつあります。また、ワークライフバランスにおける住まいと職場の距離の重要性も指摘されるようになりました。
そのような視点で見た際、果たして住工混在のまちにはデメリットしかないのか、技術がすぐそばにある”技住近接”なまちとその暮らしの可能性を検証しました。
モデレーターは岡部友彦さん。コトラボ合同会社代表で多岐にわたってご活躍している方です。
また、ファシリテーションは東海大学富田研究室、リアルタイムドキュメンテーションという手法でビジュアライズに議事を作成していきました。
メイン会場はオウミさん。金属加工を主としています。
東山田準工業地域のまち歩き

オウミさんの工場見学の様子
他にも、
- OPENMEETING1回目の様子
- OPENMEETING1回目の様子
- OPENMEETING1回目の様子
- OPENMEETING1回目の様子
- OPENMEETING1回目の様子
- OPENMEETING1回目の様子
参加者それぞれがスマホもしくはデジカメを持って、好きなポイントで写真をとっていきました。のちのワークでポイントについて気になったところを話し合うためです。
写真からもみえてきた東山田の”キーワード”
場所をオウミさんの会社に移して、岡部さんと野田さんによるワーク。それぞれのテープルからキーワードを発表しいただきました。

和やかな雰囲気。皆さん熱心です!
そこからでてきたキーワードは大きく分けて6つ。
”廃材の可能性” /金属の型を抜いた廃材がアートにも見える。
”隙間の可能性” /日々色々なものがたまるのでとりあえず置いてあるのでは。
”植物が豊か”/びわや柿など食べられそうな果物も。
”いたるところにベランダ”/ベランダやバルコニーがたくさん。これを活用できない?
”大きな外階段” /外階段が素敵!オーバースペックで大きい!
”工場らしい風景”/高圧電線が張り巡らされている。
見る人によって、視点が違う。
例えば、
”いたるところにベランダ”。
言われてみればって感じなのですがこれを活用してみてはどうか、という着地点は本当にすごいと思いました。
では、魅力と課題を考えてみよう。
席替えすることもなく、そのままよい雰囲気の中で魅力と課題について、話し合いました。どのグループも活気があって室内がだんだん熱くなってきました。
- OPENMEETING1回目の様子
- OPENMEETING1回目の様子
- OPENMEETING1回目の様子
- OPENMEETING1回目の様子
自分が「できること」を考えてみよう。
最後30分程度の時間を使って、自分が東山田に「できること」を発表しました。それぞれの立場がありながらも一生懸命考えて出してくれたアイデア。どれも素晴らしいものばかりでした。
↑こちらが当日の報告になります。最初にお知らせしました東海大学富田研究室のリアルドキュメンテーションです。
Makoto Ozawa
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